酒好きに知ってほしい
Zenの物語

ワイン

自然が微笑むとは人が生きているということ。大地を感じ、恵みを噛みしめ今日もグラスに注ぐ。

Narrator Fuzii Yoshinori
語り手  店主 藤井 善徳

Theme Now and future
議題 Zenの今と未来

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外観

「想像」
人は想像し、豊かになる

酒が並ぶ、チーズも並ぶ。カウンターではコーヒーを飲んでいる人がいる。

いったい何の店なんだろう。

疑問を抱いたら、扉を開けて「何屋?」って聞いてもらっていいんです。

ちゃんとお伝えします。うちは「酒屋です。」ってね。

でも、ただの酒屋ではありません。“ニュースタンダードを築く酒屋”です。

なのできっと、「酒屋です。」の後に続く言葉は、「でも、酒屋であって酒屋だけじゃない。そんなお店です。」に、なるんだろうな。そんな感じでお伝えすると思います。

感じ方も受け止め方も、人それぞれでいい。Zenには、自然やお膳、禅などの意味を込め、名付けてあります。

あなたにとって居心地が良ければ、それがZenのニュースタンダードな在り方。言ってしまえば、Zenは酒屋にもワインバーにも、カフェにもなれるんです。

想像力を膨らませて、いつもと少し違う角度から物事を考える。

ちょっと人の意見に耳を傾けてみる。

日々の会話から新たな発見ができる場所として、「農と発酵Zen(のうとはっこうぜん)」は、心を豊かにする時間を提供します。

店内

「日本の酒」
守るべき伝統と新しく築く物語

雨が多い日本では、古くから発酵という微生物の力を借りて味噌や醤油、漬物などの美味しいものを生み出してきました。

中でも、日本酒は日本の酒文化の始まりと言われるほど、発酵と深い関わりを築いていることをご存じでしょうか。

発酵と酒文化。日本に生まれたからには、この繋がりを、この先もずっと守るべき伝統として引き継いでいかなければならない。

酒文化の始まりは、神様に捧げる御神酒にさかのぼり、時代とともに人々の生活に変化をもたらしながら、楽しい宴の品として広まったという。

そうして現在も、お酒は私たちの生活に刺激を与え続けてくれていますよね。

その土地ならではの味わいを求める日本酒や日本の風土を活かした自然派ワインなど、様々なお酒が誕生し、進化を続ける。美味しいお酒を求める人も多くなっている気がします。

ショッピングモールや24時間どこでもお酒が買える場所が増え、昔ながらの酒屋が減りつつある昨今、守るべき伝統が薄れていくのではないか…。

お酒のことを知り、そのお酒に触れること。そうすることで、お酒を本当の意味で美味しく、身近に感じることができるのではないでしょうか。

酒屋として、一人の酒好きとして、ここ奈良の新大宮に酒に興味のある人へ、集いの場を提供していきたい。

これこそ、Zenが築く“新しい酒屋”の物語。

チーズ

「追求」
考えをカタチにして突き詰める

どうしたら、お酒を美味しく飲めるのか。お酒には何が必要なのか。

考えても考えても、その考えがまとまることはありません。出来ることを少しずつ。酒好きの追求は今も続いています。

そんな中、まず実践したのは美味しいチーズ探し。

チーズソムリエの資格を取得し、チーズの知識を持ってどんなものがワインと合うのかを考えました。

日本人の好むチーズとお酒に合うチーズは少し違っていて、知れば知るほど、チーズの世界の奥の深さに魅了されました。

お酒と一緒で熟成すればするほど美味しくなるチーズ。ただ熟成すれば良いわけではなく、環境や温度の調整で味を変化させるのです。

Zenではただ仕入れることはせず、選び、見極め、熟成させます。良いものではなく、自信のあるものを手に取っていただきたい。

そんなチーズは店頭で購入いただける他、角打ちスペースでも提供を。

「お酒が飲める場所」その一言では表現したくなかったので、角打ちスペースについても考えました。

イタリアのように、朝はカフェ、夜はワインバーとして使っていただきたい。

そんな考えから、コーヒーも極めよう。とARMS式コーヒーの勉強を始め、カフェにもなるZenを誕生させました。

Zenで出すものは全部一緒に楽しめる方が良い。だからワインとチーズの組み合わせ以外に日本酒とチーズ。コーヒーとチーズ。ビールとチーズ。どの足し算も答えは“美味しい”になるように。

突き詰めることで新しい美味しさを生み出せるように日々追求が止まらないのです。

会話

「つなぐ」
1本から始まる

お酒にはそれぞれ物語があり、その物語を紡いでいくことが酒屋Zenの仕事だと思っています。

私たちはたくさんの方にたくさんのお酒の物語をお話しますが、この時点では、お酒を造る人とお酒を売る人の物語。

そのお酒一本に対しての物語はまだ始まったばかりです。飲む人がいて、その飲むシーンがあって、気持ちがあってそうした背景すべてがそのお酒の新たな物語を創り出していくのです。

美味しいものを飲んだとき、誰かに話したいと思ったことはありませんか?

「このお酒はこんな風に造っていて、そんな話を酒屋さんが教えてくれて、だからこんな時に飲んだんだよ」

そんな風に、1本のお酒とともに造り手の想いや背景が広がっていくことで引き継がれていく。大切なものが自然と守られていく。そんな光景が理想です。

お酒が飲めなくても大丈夫。
ギフトを贈る方への気持ちと好みをお聞かせください。想いを添えれば、物語はもっと優しく温かいものになります。

「始まりの一本」人と人をつなぐ一本に出合いに来てみませんか?

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